適切に食べ、運動し、しっかりと透析を行っていくことが大切です
腎臓の機能が低下してくると、将来、透析にならないように腎臓の働きを守るため、通常の半分以下になるようタンパク制限が行われてきました。
タンパク質を多く含むご飯、お肉、お魚などの摂取を減らすのです。
しかし、タンパク制限で透析導入までの時間を延ばすことができたとしても、タンパク質が不足して、知らず知らずのうちに筋肉量が落ち、体力も落ちていることがあります。
そんな時、体調を崩して寝込んでしまうと、なかなか元のように歩けなくなってしまう方もいらっしゃいます。
人生100年時代、元気で健やかに年を重ねていくためには、十分に栄養をとり運動することで筋肉を維持すること、そして体力を維持することが何よりも重要です。
もちろん、腎臓病を患っていたとしても同じです。
腎臓の機能を守るためにタンパク制限をするとしても、患者さんそれぞれの好みや生活スタイルに合わせて、今までの食事を基本にバランスのとれた食事をして、適切な量のタンパク摂取に変更し、今の生活の中で全身の筋肉を動かせるような運動を継続していけばいいのです。
透析患者さんも同じく、適切に食べ、運動し、しっかりと透析を行っていくことが大切です。
しかし、透析だけでは100%腎臓の代わりはできないので、偏った食事、食べ過ぎは禁物、バランスが大切です。
当院では、医療、生活も併せてサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
【回答】

とうめい綾瀬腎クリニック
田村 博之 院長。
愛媛県松山市出身。
東京医科歯科大学医学部医学科を卒業後、腎炎から腎代替療法(血液透析、腹膜透析、腎移植)、加えて糖尿病、高血圧症、脂質異常症といった生活習慣に起因する慢性疾患の診療に携わる。
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社会医療法人社団 三思会 とうめい綾瀬腎クリニック
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